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児童精神科医のたまご。精神科系研修や発達障害児にかかわる知識をメモしていきます。

【精神科初心者必見】睡眠薬まとめ

 精神科でもその他の科でも必ず遭遇するのが睡眠薬ですよね。
時には何も知らない患者の睡眠薬を処方するように夜中に依頼されることもあるかと思います。
そんな睡眠薬をさらっとまとめました。
 
 

まず睡眠薬一覧です

睡眠薬は、基本的にまず早く効く薬、ゆっくり効く薬のように分けられます。

4分類として、となりに目安の半減期を記載しました。
 
薬は 商品名(一般名) 薬の種類 メモ と書きました。
 
 
 
超短時間(半減期1~5時間)
アモバン(ゾピクロン)Z
ネスタエスゾピクロン)Z 抗不安作用あり
ロゼレム(ラメルテオン)メラトニン 肝・腎排泄でない
 
 
短時間(半減期6~10時間)
リスミー(リルマザホン)
ベルソムラ(スボレキサント)オレキシン
 
 
中時間(半減期15~25時間)
 
 
長時間(半減期37~42時間)
ドラール(クアゼパム)
ダルメート(フルラゼパム)
ソメリン(ハロキサゾラム)
 
 
次にもっとも多いベンゾジアゼピン系の特徴を以下に挙げます。
効果
①鎮静・催眠
②抗不安
③抗けいれん
④筋弛緩
 
副作用
①持ち越し
②記憶障害
③ふらつき
④依存
 
効果の鎮静・催眠が、長く効きすぎると持ち越しになります。
また筋弛緩効果があるために副作用としてふらつきが出ます。
高齢者には転倒予防の為ふらつきの出る薬は出しにくいですね。

また、同じ理由でSAS(睡眠時無呼吸)には原則禁忌。

こういう方には非ベンゾである 
アモバン(ゾピクロン)Z
ネスタエスゾピクロン)Z
を出したりします。
 
 
いかがでしたでしょうか?
もっと詳しく知りたい!という方は下の本が初心者に一番分かりやすくておすすめです。