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児童精神科医のたまご。精神科系研修や発達障害児にかかわる知識をメモしていきます。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害


DSM5においては「パーソナリティに柔軟性がなく、非適応的で、著しい機能障害または主観的苦痛が引き起こされている場合」を指す。
ある特性がパーソナリティ障害であるには、「時間的にも空間的にも広く安定して存在している」必要がある。

主として10のパーソナリティ障害が挙げられ、以下に記載します。

医療の場面では自傷行為が多いため、圧倒的に境界性パーソナリティが多く登場します。

 


分類1 A群、B群、C群

A群-奇異型 odd type
・妄想性PD F60.0
他者への疑念や不信から危害が加えられることを恐れる。
・シゾイドPD
非社交的。他者への関心が希薄に見える。
・統合失調型PD F60.1
社会的関係の大きな欠落、行動の奇妙さ。

B群-劇場型 dramatic type
・反社会性PD F60.2
他者の権利を無視し、侵害、暴力をふるう。
・境界性PD F60.31
感情や対人関係の不安定さ。
・演技性PD F60.4
他者の注目をあつめる派手な外見や大げさな行動。
・自己愛性PD
周囲の人を軽視し、注目や賞賛を求め、尊大である。

C群-不安型 anxious type
・回避性PD F60.6
拒絶や失敗を恐れ、刺激をもたらす場面を避ける。
・依存性PD F60.7
他者への依存。決断に他者の指示を求める。
・強迫性PD F60.5
几帳面で融通性に欠ける。

 

それぞれへの対処法や、人格の発展、パーソナリティ同士のつながりなど、後日追加します。