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児童精神科医のたまご。精神科系研修や発達障害児にかかわる知識をメモしていきます。

抗うつ薬まとめ

今回は抗うつ薬のまとめです。

まず一覧を作っています。

下に詳しい説明も載せる予定です。

 

第1世代 

・三環系 セロトニンノルアドレナリン↑、抗コリン、ヒスタミン作用
緑内障尿閉に禁忌
イミプラミン(トフラニール®)
クロミプラミン(アナフラニール®)
トリミプラミン(スルモンチール®)
アミトリプチン(トリプタノール®)
ノルトリプチン(ノリトレン®)
ロフェプラミン(アンプリット®)
アモキサピン(アモキサン®)
ドスレピン(プロチアデン®)

第2世代 

四環系 ノルアドレナリン
マプロチリン(ルジオミール®)
アンセリン(テトラミド®)
セチプチリン(テシプール®)

第3世代 
SSRI 副作用少ない
フルボキサミン(デプロメール®、ルボックス®)
パロキセチン(パキシル®)
セルトラリン(ジェイゾロフト®)
エスシタロプラム(レクサプロ®) ※嘔気

SNRI 意欲低下を改善
ベンラファキシン(イフェクサー®︎)
ミルナシプラン(トレドミン®)
デュロキセチン(サインバルタ®)

・NaSSA
ミルタザピン(リフレックス®、レメロン®)

 

第1世代

三環系と呼ばれます。三環系とは、化学式に、輪になっている箇所が3つあるためについた名前です。

抗コリン作用など、使いづらい副作用が多いため現在は使われる頻度は減ってきています。

しかし効きが良く、使い慣れている比較的年齢の高い先生は今でも上手に使いこなしています。

 

第2世代

四環系とも言われます。三環系と同じく化学式により名前がついています。

テトラミドの「テトラ」からも四環系であることが伝わってきますね。

ノルアドレナリンへの作用もあるため、うつ状態の改善すなわちマイナスをゼロにすることに加え、ノルアドレナリンでゼロをプラスにする作用もある、と考えるとわかりやすいです。つまり少し元気にしてくれます。

 

第3世代

今一番使われる頻度が高いのはこの分類のお薬でしょう。

(続く)